●○愛してる

緑を照らす太陽

青い空から 降り出す雨

懐かしい風のにおい この町の空気

何でもないそんな風景を

とても大切に思えるようになったのは――


君と出会って初めて

「愛しく」て「切ない」気持ちを知った

雨粒 きらきら 砂糖菓子に吸い込まれるように

甘い甘い 君の声が

私のこころを 溶かしてゆく


この胸の中の

あったかい羽 生えた

ちっちゃな ちっちゃな ハートを持って

もう一度あの場所に 君に会いに行くよ

伝えたい言葉が まだあるから


――だけど、さよならは言わないよ。





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