●●○空を見上げて
いつもより早く 雲が流れていく
台風が近付いているのだろう
私がこうしている間にも 世界の時間は動き続ける
でも何かしなければ きっと私の時間は動かない
このまま全てから 取り残されてしまう
そんな恐怖と不安を抱えたまま
一歩も踏み出せずにいる 自分がいる
誰か 背中を押してください
キッカケをください 何でもいいから
空を越えていくのも 崖から落ちていくのも
全ては自分の気持ち次第だと 知っているけれど
嘆くためだけの記憶なら この場所に置いていく
悲しむためだけの感情なら 闇の中へ消えてしまえ
自己を否定し 自己を傷つけ 自己を貶め
己の翼を寸断し 飛ぶことを放棄した
そんな日々には別れを告げよう
優しい雨だけが 今 私をつつみこむ
すべてのいたみを癒すように
すべての罪を許すように
そして 過去のすべてを洗い流すように
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